ショートヘアが似合う人の条件|顔型・骨格から診断&“失敗しない”オーダー術

ショートヘアが似合う人の条件|顔型・骨格から診断&“失敗しない”オーダー術

“似合う”の定義で統一したショートヘア診断(顔型×骨格)

「似合う=寄せる」「カバー=逆側に振る」。
顔の直線/曲線バランスと骨格重心を起点に、失敗しないショートを設計します。

総論|“似合う”と“カバー”の関係

人の顔には直線(シャープ・角・面)曲線(丸み・柔らかさ)の比率があります。

  • 似合う=調和:ヘアの直線/曲線配合を顔の比率に寄せるほど自然に馴染む。
  • カバー=補正:気になる点を逆側で打ち消すほど効果が出るが、似合い度は下がりやすい。別の箇所で配合を少し戻す。
  • 丸顔は欠点ではない:「丸さを活かす(寄せる)」か「弱める(カバー)」かは本人の優先度で決める。

配合の目安
・似合う重視:顔の直曲に対して±15%以内で設計。
・カバー重視:逆側に20〜30%寄せ、その代わりどこかで元の側を少し戻す(例:直線寄せなら毛先で曲線を返す)。

顔型別の再定義

丸顔(曲線が強い)

似合う(寄せる):曲線寄り(丸みボブ/前髪あり/ワンカール/柔らかい質感)。“らしさ”が出る。

カバー:丸みを弱めたいなら直線(前髪なし・縦ライン・ロング・タイトな面)を加える。ただし似合い度は落ちやすいので、毛先のカーブやサイドバングで曲線を少し戻し、メイクで柔らかさを返す。

面長(直線が強い)

似合う(寄せる):直線寄り(かき上げ/前下がり/ストレートタッチ/ミニマルな面)。

カバー:縦を分断し横幅を作る曲線(重めor下ろし前髪、丸み、サイド量感)を追加。ただし全体を曲線に寄せ過ぎず、ツヤや面の直線性をどこかに残す。

卵型(直線=曲線が中間)

似合う(寄せる):直線・曲線をほぼ半々で配合。卵型は“万能”ではなく中庸

カバー/演出:狙いの印象に応じて直線or曲線を10〜20%だけ上乗せ。やり過ぎると持ち味が薄れる。

逆三角(直線が強い/顎先シャープ・上部にボリューム)

似合う(寄せる):直線寄り(前下がり、タイト襟足、クリアな面)。

カバー:顎先の鋭さを和らげる曲線(裾の丸み・サイド量感)を追加。ただし端正なラインの芯は残しておく。

ベース/四角(直線が強い/エラ・角の印象)

似合う(寄せる):直線寄り(ラインを感じるショート/端正なボブ/面を活かす仕上げ)。

カバー:角を緩和する曲線(丸み・レイヤー・カール)を顎〜頬の高さに配置。全体を曲線にし過ぎず、分け目や輪郭際に直線を残す。

骨格診断で“深み”を足す(顔型×骨格の掛け算)

骨格ストレート

  • 重心:上半身にボリュームを出さず下重心に寄せるとスタイルアップ。
  • 得意な雰囲気:ややかっこいい(直線寄り)テイストにアドバンテージ。ハンサム/クール方向が伸びやすい。
  • 設計:襟足タイト×後頭部は控えめ丸み/前下がり/ツヤと面を活かす。
  • 顔型との合わせ:
    • 丸顔(曲線多め)…直線を足すとカバー寄りになるため、毛先のカーブ/前髪の柔らかさで曲線を一点戻す。
    • 面長・逆三角・四角(直線多め)直線優位×下重心で“らしさ”と体型補正を両立。

骨格ウェーブ

  • 重心:デコルテ周りにボリュームを作る上重心が映える。
  • 得意な雰囲気:可愛らしい(曲線寄り)テイストにアドバンテージ。フェミニン/スウィート方向が伸びやすい。
  • 設計:表面に動き、くびれ、レイヤー、柔らかい質感。
  • 顔型との合わせ:
    • 丸顔(曲線多め)…寄せれば“超似合う”。カバーしたい時は前髪や分け目で縦ラインを少量。
    • 面長・逆三角・四角(直線多め)丸みや横のボリュームでカバーしつつ、分け目/ツヤ面で直線を少し残す。

骨格ナチュラル

  • 重心:ラフ&カジュアル、動きを出すとスタイル良く見える。
  • 得意な雰囲気:無造作・エアリー・フリンジなど“抜け”のある表現。
  • 顔型との合わせ:オールマイティーで顔の雰囲気を崩しにくい。基本は顔の直曲に寄せ、狙いの印象が強い時だけ直線/曲線を10〜20%加減。

「似合わない?」と感じた時の見立てと処方

  1. どちらに振り過ぎたかを確認:直線に寄り過ぎ?曲線に寄り過ぎ?
  2. 直線に寄り過ぎの時:前髪を作る/長めに下ろす、毛先にカーブ、サイドバングで頬に影、スタイリングをバーム寄りに。
  3. 曲線に寄り過ぎの時:前髪を開ける/かき上げ、面を整えてツヤを強める、分け目をくっきり。
  4. 長さ(レングス)の理解:短いほど直線要素が増えやすく、長いほど曲線要素が増えやすい。
  5. 配合の再設定:似合う重視=±15%以内に戻す/カバー重視=逆側に20〜30%寄せ、どこかで元の側を少し戻す

失敗しないオーダーシート(そのまま使える)

1. 優先度(○で囲む)
似合う(寄せる)重視 / カバー(補正)重視 / 半々で調整
2. 顔情報
顔型:丸顔/面長/卵型/逆三角/四角
直線/曲線の自己評価(%):直線 ____% / 曲線 ____%
大人/子供印象(A/B軸):大人寄り / 中間 / 子供寄り
気になる点(任意):例)丸みを弱めたい/エラを目立たせたくない 等
3. 骨格タイプ
ストレート(下重心・かっこいい寄りに◎)/ ウェーブ(上重心・可愛い寄りに◎)/ ナチュラル(ラフ・動き◎)
4. ヘア設計の希望
重心:上 / 中 / 下
印象:クール・ハンサム(直線)/ ナチュラル(中庸)/ スウィート・フェミニン(曲線)
前髪:なし / あり(長め・普通・短め)
レングス:ミニショート/ショート/ショートボブ/ボブ/ミディアム以上
えり足の生えグセ:右流れ / 左流れ / 浮く / 沿う
スタイリング時間:3分 / 5分 / 10分以上
NG/避けたい:例)前髪短すぎNG/丸すぎNG/ペタンコNG
5. 調整ポイント(足し引きの指定)
直線を足す場所:分け目/前髪/面のツヤ/ライン
曲線を足す場所:毛先のカーブ/サイド量感/前髪カーブ
カラー方針:深めトーン(引き締め)/ ハイライト(立体)/ コントラスト弱め
6. 仕上がりテスト
鏡で正面・斜め・横を確認し、「直線/曲線の配合が顔と何%ズレているか」を担当と共有(± ____%)。
必要なら前髪5〜8mmトップ5〜10mmの微調整を指示。

【記入例】
・優先度:カバー7/似合う3
・顔:丸顔・曲線70%/直線30%。丸みを少し弱めたい。
・骨格:ストレート。
・設計:下重心×やや直線寄り。前髪なし〜長め。ショートボブ。えり足はタイト。
・調整:毛先に軽いワンカールで曲線を戻す。カラーは深め(引き締め)。
・スタイリング:5分以内。

まとめ

  • “似合う”は寄せる、 “カバー”は逆側に振る。この前提で直曲配合を決める。
  • 骨格まで掛け合わせると、重心設計(上/下)×直曲配合の精度が上がり、失敗が減る。
  • 「違うかも」と感じたら、どちらに振り過ぎたかを判断し、前髪・毛先・分け目・質感・長さで配合を再調整。

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