髪のツヤは“作る”じゃなく“育てる”。美容師が教える、自然なツヤを出す5つの習慣
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髪のツヤは“作る”じゃなく“育てる”。美容師が教える、自然なツヤを出す5つの習慣
髪のツヤって、実はスタイリング剤で“出す”ものじゃなく、“日々の積み重ねで育てる”ものなんですよね。
サロンでも「ツヤが出ない」「パサついて見える」と相談されることが多いですが、実際には乾かし方やシャンプーの選び方など、日常の小さな積み重ねでかなり変わります。
僕自身、お客様の髪を1000人以上見てきて感じるのは、
「ツヤ髪の人ほど、特別なことはしていないけど“正しいケア”をしている」ということ。
今日はその中でも、本当に効果のある5つの習慣を紹介します。
1. ツヤが出ない最大の原因は“キューティクルの乱れ”
髪のツヤは、表面のキューティクルが光をきれいに反射することで生まれます。
逆に、キューティクルが開いていると光が乱反射してパサパサ・ゴワゴワに見える。
僕が見る限り、ツヤが出ない人の8割は「髪の表面を守れていない」ケースです。
たとえば:
- ドライヤーを近距離で当てている
- 濡れたまま寝てしまう
- 髪を強くこすってタオルドライしている
この3つは確実にツヤを奪う習慣。まずは“摩擦と熱ダメージを減らす”ことから始めてください。
2. シャンプー・トリートメント選びは「内部補修」と「表面コート」を分けて考える
ここがすごく大事。市販のシャンプーには洗浄力が強すぎるものが多く、せっかくのオイルやトリートメントを根こそぎ落としてしまうことがあります。
僕のおすすめは:
- シャンプー:アミノ酸系 or CMC配合で優しく洗う
- トリートメント:ケラチンやセラミド入りで内部補修
- 仕上げ用:シリコン系や被膜系で表面を整える
この「内側→外側」の順番を意識するだけで、ツヤの持続力が2〜3倍変わります。
3. 乾かし方でツヤは決まる
乾かし方が9割。これは美容師として断言できます。
ドライヤーをただ乾かすために使うのではなく、“髪を整えるために使う”意識を持ってください。
僕がやってるサロン式ドライ方法:
- タオルドライはこすらず「押し当て」る
- ドライヤーは上から下に(キューティクルを閉じながら)
- 8割乾いたら冷風でツヤを固定
これをやるだけで、お客様でも「いつもよりツヤが出た」と言ってもらえることが多いです。
4. ブラッシングは“夜も朝も”が基本
ツヤ髪の人は、ブラッシングの時間を大切にしてます。
おすすめは「目の粗いブラシ → 猪毛ブラシ」の2段階。
夜:寝る前に、毛先までオイルを軽くつけてブラッシング。
朝:寝癖直しミストをしてから、根元から毛先までゆっくりとかす。
静電気が気になる人は、シルク素材のナイトキャップや枕カバーを使うとかなり変わります。
5. ツヤを“持続させる”にはオイルとミストを正しく使う
ツヤを“出す”アイテムも、使い方次第で結果が変わります。
僕のおすすめの順番は:
- ドライヤー前 → 内部補修系オイル(例:ケラチン・アルガン)
- ドライヤー後 → 表面コート系(シリコン・セラミド)
- 外出前・日中 → ツヤ出しミストやUVカットスプレー
サロンでもよく使うオイルは、熱ダメージ防止とツヤ出しを両立できるので、仕上げにも◎。
6. 食事と生活リズムも“ツヤ”に出る
外からのケアだけじゃなく、体の内側の栄養バランスもツヤに直結します。
- タンパク質(髪の主成分)
- ビタミンB群(代謝をサポート)
- 鉄分(血流を良くして髪に栄養を運ぶ)
夜更かしや睡眠不足も、髪の再生サイクルを乱します。髪のツヤは「生活習慣の鏡」です。
美容師からひとこと
髪のツヤは、一瞬で作るものじゃない。
正しいケアの積み重ねで、自然なツヤが定着するんです。
日常のちょっとした行動を見直すだけで、ツヤはちゃんと戻ってきます。
サロンでの仕上がりを自宅でも続けられるように、今日から“育てるケア”を始めてみてください。