60代女性の「若見え」は、髪質改善と“顔の大人度”に合わせたデザインで決まる

60s HAIR GUIDE

60代女性が若々しく見える髪型は「ケア×デザイン」。まずはOTASで“顔の大人度”を数値化しよう

年齢を重ねることは“老ける”ことではなく、顔がより大人っぽく変化すること。だからこそ、若見えは髪質の土台を整えることと、今の大人度に合う髪型デザインの両輪で叶います。

まずは“顔の大人度”をOTASで測定

OTAS分析は、A↔B軸(A=大人顔B=子供顔)であなたの現在地を数値化します(例:A+2=やや強い大人顔、0=中間、B−2=やや子供顔)。自分の“今”を知ることが最短の近道です。

いまの「大人度」をOTASで診断する(無料) ※ 診断後、あなたの“大人度”に合う髪型の具体例がこの記事内で確認できます。

若見えの土台|髪質を改善する3つのアプローチ

① ボリューム(根元の立ち上がり)

年齢とともに髪は細くなり、ハリ・コシ低下でトップがペタン。まずは根元に空気を入れる設計が最重要です。

  • カット:トップ〜前頭部に軽いレイヤー。分け目はジグザグで根元を起こす。
  • ポイントパーマ:前頭部・つむじ周りの根元のみをソフトに立ち上げ。
  • ブロー&剤:根元に風→最後は冷風で固定。軽いフォーム/根元用スプレーを選択。

② ツヤ(反射する“面”を作る)

ツヤは若見えの象徴。キューティクルの乱れを整え、光が面でスッと通る髪に。

  • 髪質改善:内部補強+表面整えで数週間〜数ヶ月ツヤを持続。
  • ホームケア:日常は軽いミルク、外出前はオイル1滴で“面”を均一化。
  • 仕上げ:ツヤスプレーを毛先〜表面に薄く。付けすぎはペタン見えの原因。

③ 白髪を活かす(コントラストを味方に)

「隠す」一択は卒業。伸びても境目が目立ちにくい設計で上品に。

  • 白髪ぼかしハイライト:黒白の差をなじませ、メンテ楽に。
  • 明るめグレイカラー:ベージュ/モノトーンで柔らかさと透明感。
  • グレイヘア設計:シルバー系に整える場合は“面”を意識し、素材感を上質に。

大人度別:60代の若見えヘア設計

A(+)=大人顔寄り/B(−)=子供顔寄り。同じ60代でも“大人度”は人それぞれ。値が大きいほどその特徴が強く出ます。

A+2〜+3(強い大人顔)

シャープ×直線で上品に

  • シルエット:縦長〜前下がり。耳〜アゴラインにを作り小顔見え。
  • 長さ:ショート〜ボブ〜ミディアム(ややタイト)。
  • 前髪:薄めフル or 斜め。目元に抜けを。
  • レイヤー:低〜中(入れすぎると貧相)。
  • パーマ:大きめワンカール〜弱J。細かいカールは幼見え。
  • カラー:モノトーン/グレー。白髪ぼかしは細め+ローライトで陰影。
  • ボリューム:トップやや高め、サイドは締める。

NG:厚い重め前髪/過剰な丸み。

オーダー例:
「前下がりで面を残したボブ。トップは2〜3mmの根元パーマで自然に立ち上げ、毛先はワンカール。ハイライトは細めで白髪をなじませたい。」
A+1〜+2(やや大人顔)

直線×曲線をハーフ&ハーフ

  • シルエット:ひし形。直線の輪郭に毛先の柔らかさ。
  • 長さ:ボブ〜ミディアム。
  • 前髪:薄め〜シースルー。
  • レイヤー:中。顔まわりに段で動き。
  • パーマ:毛先ワンカール〜ゆるS。
  • カラー:ベージュモノトーン/シアーブラウン。ぼかしは中細で自然に。
  • ボリューム:トップ〜ハチ上をふんわり。

NG:重すぎるワンレングス。

オーダー例:
「ひし形になる中レイヤーミディ。顔まわりに段、毛先Sカール。薄め前髪で目元を明るく。白髪ぼかしは中細の筋感で。」
−1〜+1(中間)

バランス重視で“今っぽい軽さ”

  • シルエット:ひし形〜卵型。
  • 長さ:全長OK。表面レイヤーで軽さを。
  • 前髪:シースルー/緩センターパート。
  • レイヤー:中(表面だけ軽く)。
  • パーマ:大きめS〜J。
  • カラー:肌色に合うニュートラル。ぼかしは太さMIX
  • ボリューム:トップとサイドを均等。

NG:面も動きもない“のっぺり”。

オーダー例:
「表面に軽いレイヤー、毛先はSカール。白髪ぼかしは太さMIXで境目を消したい。」
B−1〜−2(やや子供顔)

柔らか曲線で血色&華やぎ

  • シルエット:ひし形〜丸み。
  • 長さ:レイヤーミディ〜ロブ。
  • 前髪:薄めフル or サイド流し(少量でOK)。
  • レイヤー:中〜高(入れすぎ注意)。
  • パーマ:ゆるS〜リッジ控えめウェーブ。
  • カラー:ピンクベージュ/ウォームブラウン。ぼかしはやや太めでふんわり。
  • ボリューム:ハチ下〜耳横を少し横広がりに。

NG:黒すぎるワンカラー/直線強めの重ライン。

オーダー例:
「顔まわりは動く中レイヤー、全体はゆるS。ピンクみのある明るめで白髪をぼかしたい。」
B−2〜−3(強い子供顔)

ふんわり&透け感で軽やかに

  • シルエット:丸みベース+表面に透け感。
  • 長さ:ロブ〜ミディ(重心はやや上)。
  • 前髪:シースルー短め〜緩ラウンド。
  • レイヤー:中〜高(毛先スカスカは老け見え)。
  • パーマ:ゆる波巻き。
  • カラー:クリーミーベージュ/明るめブラウン。ぼかしは太めで“面ぼかし”。
  • ボリューム:トップも横もふんわり(やりすぎ禁物)。

NG:長すぎノンレイヤー/重たい前髪/暗すぎトーン。

オーダー例:
「表面にしっかりレイヤー、毛先は波巻きの柔らかい質感。明るめベージュで白髪を面でなじませたい。」

実戦フロー:大人度×髪質改善で最短ルート

  1. OTASで大人度を把握(例:A+2)。
  2. 髪質の三要素を整える(ボリューム/ツヤ/白髪のなじみ)。
  3. 大人度に合う設計を選ぶ(A強→面を残す直線基調/B強→曲線と軽さ)。
  4. 白髪ぼかしの“太さ”を調整(A強→細め、B強→やや太め、中央→MIX)。
  5. 前髪で微調整(目元に光が入る薄さが60代の若見え鍵)。

美容室でそのまま使えるオーダー定型文

共通(仕上がりの骨子)

「トップがペタンとしやすいので、根元は自然に立ち上がる程度で。
毛先はJ~Sの弱カール。面は残しつつ、軽く見えるレイヤーで。」

白髪設計

「伸びても境目が出にくい白髪ぼかしで。太さは(細め/中細/MIX/やや太め)。
全体トーンは(やや明るめ/自然な明るさ)希望。」

前髪・質感

「前髪は薄めで目元に光が入る量。
ブローの当て方と根元用スプレーの使い方も教えてください。」

大人度アレンジ

「私は OTASで(A+2 / B−1 等)でした。
その数値に合わせたレイヤー量とハイライトの太さに調整をお願いします。」

まとめ

若見えは「ケア×デザイン」。髪質(ボリューム・ツヤ・白髪)を整えた土台に、OTASで把握したいまの“大人度”へ最適化した設計を重ねれば、自然体の若々しさに到達できます。

※ 本文内の「A/B」表記は OTAS(A↔B:大人顔↔子供顔)スコアの便宜的な表現です。

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